新しいヴェネツィアの旅!「島々から訪れる水の都」 Pagina.4

キオッジアのライオン像
キオッジアは、いつの時代にも、すぐ近くにある海洋王国・ヴェネツィアを横目で見ながら発展して来た町。つまり、キオッジアは、常に、ヴェネツィアに、ある種の憧れを持っていたのです。
繁栄を極めるヴェネツィア共和国のシンボルは、サンマルコ広場に置かれている、羽のついたライオン。その姿は、威風堂々としていて、迫力がある。



そこでキオッジアは、ヴェネツィアと同じように、言い方を変えれば、物まねをして、シンボルのライオン像を作ろうとしたのです。
が、しかし!キオッジアには、十分な資金がなく、優れた彫刻家など雇えなかった!これは、かなりの問題でした。

まず、大きな石を持って来て、削り始めたが、どう掘って行っても、ライオンのようにはならない…。そうこうするうちに、石は、どんどん小さくなって行き、最終的には、かなり小さいサイズの像にしかならなかった。そのため、それを見た市民は、「ライオンどころか、子猫じゃないか!」「間違いなく、あれは猫だ!」と口々に嘲笑したのである。

キオッジアのリストランテの看板にも、当時を物語る、こんな絵が…。