2001.11.1 

昼休みは約3時間。週休3日。いつもおしゃべり。
イタリア人は、いつ働いているのか?


イタリア人の朝は早い。平均して午前8時ごろには、仕事を始めます。しかし、おしゃべりが多いので、日本人の目からすると、午前中はあまり働いてないように見えます。「シエスタ」の話は聞いていたので、お昼休みはちょっと長めかなあと思っていたんですが、本当に3時間も休むとは…
ほとんどのお店が軒並みシャッターを降ろし、容赦なくきっちりと営業を停止します。お客さんが店内にいてもお構いなし。
(唯一、バールだけが営業しています。)

多くのイタリア人は、自宅に戻って、家族と一緒に昼食を摂ります。職場と家の距離がよっぽど離れていない限り、必ず帰るのです。まあ、都会に暮らす人たちは別として、一般的にイタリア人は、3食を家族と共にします。今や日本の家庭では、1日に1食位が限界だというのに…。つまり、それだけ、家族と過ごす時間が長くて、会話も多い!家族間コミュニケーションも深い訳です。そして午後になって仕事を再開しても、またもや話に花が咲きます。うーむ…、いったい…どうなっているんだ?!

休日は、週に3日間。
週休3日ですよ!! 土曜日と日曜日がお休みで、月曜日の午前中と水曜日の午後からが休み。
どうして月曜日の午前中がお休みなのかというと、イタリア人いわく
「日曜日に思いっきり遊ぶから、月曜の朝はきついじゃないか!」
どうして水曜日の午後からが休みかというと、イタリア人いわく
「週の中ほどで休んでおかないと、ちょっと疲れるだろう!」
これで、合計週休3日。
おそるべしイタリア!日本はやっと最近、何とか週休2日になろうとしているのに…

しかし待てよ…。労働時間がそんなに短くて、しかもおしゃべりしてて、先進国、G7の一員?!こっちは、残業に次ぐ残業で、アリのような毎日を送っているというのに…。この差はいったいどこで生まれるのか?!さらに、もう一歩つっこんで考えてみよう。もしも、イタリア人が、日本人のように馬車馬のごとく働いていたら…。
きっと、すごいことになっていたでしょうね!! まあ考えてみれば、世界一緻密な仕事を要求されるモータースポーツの花形、F-1を制覇しているのは、イタリアのフェラーリチームなのですから…。彼らの集中力は、世界でもトップレベル、やるときはとことんやる、決して妥協などしないのです!
恐るべし、イタリア!!